マイペース☆テニス

水が引いたのは
日付の変わった頃でした

「見たくない」 という気持ちもありましたが

恐る恐る1階に下りてみました

床は一面 泥が上がり ヌルヌルしていて,台所から流れてきたのか茶碗が散乱していました

まるで忍者がまきびしを蒔いたよう…

廊下を通って 居間に入ると,棚がテレビに倒れかかり 椅子や机が1箇所に積み重なっていたり…
樹海や密林を進む探検隊のようにして 玄関に向かって行きました

やっと玄関にたどり着き 辺りを見回し 愕然

街灯の明かりで見た我が家は 空襲にでもあったかのようでした

ドアや窓は壊れ 家具や家電製品は あちこちに散らばっていました

冷蔵庫は台所から出て 隣の部屋へ

ソファーは玄関を出て 垣根に引っかかっていたりと

ほんの数時間前の様子はどこにもありません

真っ暗闇のなか 途方に暮れ しばらくその場に立っていました


しかし

悔やんでもしかたありません

火なら消すことが出来ますが 水は止めることができません

運命とあきらめました。

夜が明け 朝が来たら
町中の被害が見えてくる
我が家も片付けなどの作業で大変だろう

少しでも寝て 体力を温存しておかなくては…


と 思い布団にはいりました

ここ美作・勝英地域は

二日ほど猛暑が続いたあと

8日の夕方から　雨が降り出し　夜中には　豪雨に変りました

9日も　一日激しく降り続き

夕方ごろには　勝英地域にも大雨洪水警報が発令されていました

夜8時ごろ　戸締りをするため，ガレージや門を閉めに外へ出てみました。

家の横を流れる用水路の水は　いつもよりは水かさも多くなっていましたが　溢れるほどにはなく，

近くを流れる川も土手や橋からは
まだまだ　低いところを流れていたため　

このときは　こんなに大変なことになるなんて思いもしませんでした。

8時半ごろ，防災無線がやたらと鳴るので耳を澄ませてみると，
消防団の招集のようでした。

ちょっと心配になり　玄関に行ってみると

すでに外から水が浸みてきていました。

びっくりして　お風呂に入っていた母に知らせ，外に出てみると　すでに家の前には水位１０ｃｍの川が流れていました。

隣のおばあちゃんに
「大丈夫？　水が出とるけん外には出られんで！！」
と外から大声で叫び，安否の確認と連絡をし

我が家に入ると　すでにひざ下までの水位が・・・。

母を急いで　2階へ誘導し，
私はＰＣと財布の入ったバックなどなど数点を抱えて2階へ

すると母が「どうしてもいるものがあるけん　もって上がって！！」
というので　再び　1階へ降りると
腰の高さまでの水が上がり，
畳も空飛ぶ魔法の絨毯のように　ふわふわと浮いていました。

電気も消え，真暗闇の中　母のバックを持ち　再び2階へ

後は，もう見ているしかありませんでした。

2階の窓から見ると　家の前の通りは川となり
ものすごい濁流が流れていました。

軽自動車や乗用車が　もも太郎の　もものように
どんぶらこ　どんぶらこと流れて行きました。

近くの材木屋さん資材が　塊のまま我が家に襲いかかりそうになったり
隣の家の塀も崩れ
町が　水に飲み込まれていくようでした。

昨日（８／８）　久しぶりレッスン

２週間ほど　「ひまわりまつり」でコートが使用できなかったため
レッスンも出来なかったのです。

久しぶりのレッスンは　１２時～　コート上の気温はは３５度以上
とっても暑い

ストレッチから始まり，ゲーム練習までの約１時間半

いつもなら　あっという間に終わるのに
炎天下の中　とっても長～く感じられ
待ちに待った２週間ぶりのレッスンが　かなり辛く感じられました

テニスコートの横に植えてある　たくさんのひまわりも
かなり色あせ下を向いていました。

その様子を見ると暑さも倍増するようでした。

8月は　夏休みということもあり

週末のコートは　学生や一般サークルの合宿で

なかなか空きがありません

子どものサークルも予定の日時には
なかなかコートが確保できません

せっかく子どもたちも，テニスを楽しく感じ始めているだけに
間をあけたくないし・・・。

近くで空いているコートを探さなくては

今日から，小学生を対象にしたテニスサークルが
本格的に始まりました

集まった子どもは１年生から５年生の７人

みんな　テニスは初めて
でも，とっても楽しんでくれました。

私たちはテニスコーチの資格も経験もないし，
営利目的で教えるわけではないので，
とにかく，子どもたちにはテニスを楽しんでほしいと思っています。

そして，長～くテニスを続けてほしいと思います。